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新卒3ヶ月での税理士事務所への転職

O様からのお問合せです。
■年齢:23歳 
■性別:男性
■資格:簿記2級、証券外務員、FP、宅地建物取引主任者
■職歴:銀行 3ヶ月
■学歴:都内中堅大学
■会計事務所経験:なし
■居住地:埼玉県

 

就職活動時から『スペシャリスト』『企業の経営支援』をキーワードとして持って就職先を選定していました。

 

その中で銀行をいくつも受けておりましたし、同時に士業の事務所も受けておりました。

社会経験がなく最終的には「銀行は安定している」という外見的イメージで決めました。
そのときは銀行でなら融資を通じて企業の経営支援ができると思ったのです。
しかし、配属された支店での職場の環境、現在の会社の経営状態、銀行における融資の考え方を目の当たりにし、銀行業務に強く疑問を持つようになりました。
その中で会計事務所で税理士を本気で目指して働きたいと思うようになりました。
向上心はあります。そして給与が低くても全く構いません。
実務に直結するならどんなことでも挑戦します。
このような私ですが、現在の状況で会計事務所への転職は軽率でしょうか?
Q1.今の現状で会計事務所に転職することが妥当なのか?
Q2.転職活動をして会計事務所に就職できるのか?

 

A1.

税理士業界に若い方が希望を持って入ってきてくれるのはうれしいことです。もちろん、銀行をやめてすぐに転職もできますし、妥当性を判断するのはあなたご自身になります。
ただ、私に私見として妥当と思うかどうかという質問なら残念ながら答えは「NO」です。

 

社会人経験がほとんどない人間が会計事務所で働くのはかなり危険です。接客を伴うアルバイトを相当やってきた等の特段の事情がない限り、マナーも不十分でしょう。
新卒を教育できる会計事務所はほとんどありません。今伸びている会計事務所も多くは個人商店の延長の中小企業で安定感はありません。今度はその不安定さ・零細さが嫌になったり勉強できる十分な時間が取れないと言って会計事務所を辞めたくなるかもしれません。
3ヶ月で会社を辞めてすぐに転職することは無どころか会社にとってもあなたにとっても思いきりマイナスです。

 

対策1)
3年~5年くらいで銀行業務やビジネスマナーを覚え、かつ働きながら税理士試験の科目2~3科目合格を目指す。そこまで合格すれば銀行でのキャリアもその後に行生きますし、中堅以上の税理士法人で採用されるでしょう。
対策2)
それまで今の職場で働くという選択がどうしても耐えられなければフラストレーションを抱えながら働くのも難しいでしょう。この場合は1年程度税理士試験に専念し来年の夏までに3科目受験する(簿記論、財務諸表論、法人税法又は消費税法)これで来年夏には普通の税理士法人に就職できるでしょう。

 

A2.
おそらく、零細・小規模事務所なら正社員でも採用されるでしょう。ただし、この規模で教育システムを持っているところはかなり限られるように思います。所長の個性についていけなくなったり不安定さにうんざりしたりする危険性が高いです。
中堅以上の会計事務所では、合格科目のないこと、最初の会社をすぐにやめていることから正社員での即採用は難しいでしょう。
ただ、給料は安くなりますが、中堅税理士法人のアルバイト(税理士法人TOTALでは税理士「受験スタッフ」と言います)になる手も考えられます。一定の業務レベルを横目で体感でき、仕事を認められれば正社員になるのも普通なのがメリットです。給料が安いし安住し過ぎると危険なので、早めの科目合格・正社員化を目指しましょう。

 

やる気をかなり強くお持ちのようですし、今の仕事が嫌なのではなく、より強い思いで税理士業界に入って来たいと思われるなら私が分別くさく言うよりも、
「鉄は熱いうちに打て」なのかもしれません。

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税理士 高橋寿克

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