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会計事務所の就職での新卒切符の価値

東京都千代田区・新宿区と千葉県船橋市の税理士法人TOTALの税理士 高橋寿克です。

 

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M様からのお問合せです。
内容:
■年齢  23歳
■性別  女性
■職歴  なし
■学歴  都市圏公立大学 4年
■会計事務所経験 なし
■居住地 関西
■その他 公認会計士の受験経験あり

 

突然の質問失礼致します。一度過去の質問にも目を通したのですが、もし被ってしまったのならば申し訳ありません。

 

私は、元々公認会計士の勉強をしていました。しかし、3年の終わりの12月に短答で落ち、その後就職に対する焦り等から就職活動に切り替えましたが、上手くいかず、1年留年しています。ですが、その後自分が将来どんな仕事がしたいか、何のために仕事をするのかなどをもう一度徹底的に考え、また親戚の紹介もあり、税理士に興味を持ち、今は将来税理士として働きたいと考えています。

 

先日、紹介していただいた税理士法人の面談を受けた際に、
「親心として、働きながらの初受験は厳しいから、1科目でも受かってから税理士事務所などで働く方がいい。」と言われました。
もし、その税理士法人からOKをいただいたらアシスタント(アルバイト)として働き、税理士合格を目指します。 (そこの法人では資格取得に非常に前向きで、専門学校に合わせて仕事の日程を融通をきかすことが出来るという話を受けました。)
しかし、もし不合格ならば土日に会計とは関係のないバイトをし、平日は勉強だけに専念して、1科目でも多く・出来るだけ早く合格してから税理士事務所などで働きつつ、残りの科目を合格できるようにしたいと考えています。
 バイトは出来れば会計に関わる所がいいと思うのですが、色々と見た所、条件が1科目以上合格者か受験経験者なので厳しいと感じています。
なので、単純作業か日時の融通がきく塾でのバイトを考えていますが、大学は卒業するので、既卒・職歴なしになります。アルバイトは、授業料を月謝で払うために行います。

 

そこで、もしその税理士法人が不合格だった場合という設定で、4点質問があります。

 

Q1.
今の税理士業界において、既卒・職歴なしでも何科目か合格(その時の年齢はおおよそ24・5歳)すれば雇ってくれるところはあるのでしょうか。

 

Q2.
税理士の勉強のためとはいえ、既卒後就職まではアルバイトになります。その場合、科目合格後、税理士法人・事務所に応募する際にはどのように見られるのでしょうか。

 

Q3.
科目合格+既卒と科目合格+新卒(ただし、年齢は同じ)では、その後の就職にどのような影響・違いがありますか。

 

Q4.
大原簿記学校にはキャリア進学という制度があり、大卒後大原に入学し、月~土までみっちりそれぞれのコースで学び、その後新卒で就職できるという制度があります。そのような制度を利用し、新卒での就職を目指すべきでしょうか。
専門学校の方以外でこれらの相談に乗っていただける人が周りにいないので、より客観的な意見が聞きたいと思い、質問させていただきました。もし質問以外にアドバイス等があれば、加えて記載していただきたいと思います。

 

A.
過去の文章も調べていただきありがとうございます。
最近、量が増えており、同様の回答をする機会が増えてきたので助かります。
上記の税理士法人の応募結果はいかがでしたか。採用されているといいですね。

 

大企業の定期採用は、原則として、その年度に卒業した者のみが対象になります。
このため、新卒切符は普通、人生に一度しか使えないプラチナチケットです。
最近では、新卒扱いを継続するため、卒業単位をほぼ取り切れているのに留年したり、「新卒」になるためにそれ以外の目的もなく大学院に進学する者までいます。
大企業は、終身雇用・年功序列が崩れたとはいえ、会社自身に求心力があり長期雇用が今でも前提になっています。
このため、選ばれた正社員(選ぶため、不景気の際は内定率が下がります)に、最初のうちは赤字でも、ビジネスマナー研修や、各セクションのローテーションでのOJT等を行うのです。

 

これに対して、会計事務所は、最大手でも、新卒で入って定年までいる人はほぼ皆無です。
大手税理士法人でも個人事業みたいなものですから、会計事務所に求心力は働きません。
大手税理士法人ほど離職率が高かったりする業界です。
新卒3年くらいで早めに退職されたら会計事務所は大赤字です。
このため、ほとんどの税理士法人は新卒をあまり高く評価しません。
 会計事務所の場合、新卒切符が有効なのは、
田舎の大手会計事務所(田舎では役所と銀行に次ぐ安定職場で定着率が高いケースもある)と
ごくまれに、色に染めやすいという理由で新卒を優先する中堅会計事務所です(大阪で数か所といった数です)。

 

会計事務所で新卒に、マナーその他の社会人の初期研修をするところはかなり限られます。
だから、むしろ、アルバイトで接客業で話せるようになってくれていたり、事務パートをしていた方が、話せない若すぎる新卒よりも重宝されたりします。

 

M様の場合は、24~25歳で科目合格なら全く問題ありません。既卒が不利にはなりません。
(もちろん、だからと言って受験もしない意味のないブランクが3~4年もある既卒を採用することはありませんので念のため)
大原簿記学校のキャリア進学についても同じです。無理して新卒切符を維持するために進学する必要はありません。

 

ただ、「税理士」になりたい気持ちが強いなら、(仮に今回内定が出たとしても)一定程度勉強してから働き始めることをお勧めします。大原簿記学校や、TAC等の専門学校で、1~2年みっちり勉強してから働くのが(親の理解が得られるのなら)良いと個人的には思います。
そうではなくて、税理士に必ずしもこだわらない、結果として取れればなお良いという程度なら、(女性の場合は特に)無理せず、採用された時点で働き始めましょう。
会計事務所は、女性にとっては、結婚や子育てと両立しやすい安定した業界です。

 

 

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また、このサイトもありがたいことに皆様のご質問をいただき、事例が増えてきました。
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税理士 高橋寿克

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