経理から会計事務所への転職
2019年11月25日/ 高橋
税理士事務所就職相談室の税理士 高橋寿克です。
「経理から会計事務所への転職」
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チャモ様からのご質問です。
■年齢 27歳
■性別 女性
■資格 簿記3級
■職歴 業種:製造業 職種:経理 期間:2年以上
転職経験 1回
■学歴 MARCH
■会計事務所経験 なし
■居住地 首都圏
■その他(特殊事情等) 夫の転勤に伴う転職先を探しています。
来年秋ごろに夫の転勤が決まっており現在の経理職が続けられなく
※転勤先は不明(人口50-100万人程度の地方都市)
現在の仕事内容として、日々の伝票起票及び計上から経費支払、
四半期毎の決算資料一通り作成(各種明細からB/S,P/Lまで
事情により子供を作る予定は一切なく、専業主婦になることも考え
そんな中でも経理関連の知識を生かして仕事を続けるために、例え
Q.
夫の転勤となる来年秋口までに何かできることから始めたいと思い
よろしくお願いいたします。
A.
中堅企業以上の製造業の本社経理は、女性にとっては安定した良い仕事です。ただ、今後、経理の仕事はゼロにはならないけれど大幅に減少すると思います。
もっとも、今後ロボットに置きかわる仕事の方が圧倒的に多く、10~20年後まで今と同じままに残る仕事の方が少ないでしょう。
チャモ様の場合、新たに税理士の資格を目指されることをお勧めします。
現行法では65歳まで働かせるのが義務ですが、来年から70歳までは企業が働き先を斡旋することを努力目標とする法律が施行されます。健康寿命が延びていることと少子高齢化に伴い、将来は75歳までみんな働く社会になっても驚きません。今から50年後にどんな仕事が残っているのかを予測するのは容易ではありません。
ただ、産業革命の際に、馬車の御者の仕事は無くなりましたが、汽車や車の運転手の仕事は新たに発生しました。
経営者(人間)の話し相手(人間)は必要です。日本で一番経営者の相談相手になっているのは税理士です。
毎月のように会計データを見れて、話し合える一番普及している経営コンサルタントが税理士なのです。
さらに大規模会計事務所の寡占化が進むと、職種・カテゴリー別に担当をもたせることが可能になり、専門性が増します。
医療専門、資産税専門、国際税務専門と同様にすべての産業別の税理士がいずれ登場するでしょう。
それに対応できるのは一定規模以上の税理士事務所・税理士法人に限られるでしょう。
税理士事務所なら日本中どこにでもあり、一度2年程度経験すると「会計事務所経験者」として扱われ、採用は容易です。
最近は税務当局も2か所事務所の制限の運用を柔軟化してくれたので、テレワークも可能になってきました。
資格も取れれば、最後は自分で独立しても構いません。
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税理士法人TOTALでも、RPAやAIへの対策は以前から検討していました。
今年からRPAはロボットの作成を始めています。そういう会社への投資も始めました。
ロボットを敵・脅威と考えるか、うまく活用するべきと考えるかでしょう。
夫の転勤、子育ての関係で税務以外の女性スタッフのテレワークを始めています。好評です。
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