公務員・財団法人職員から会計事務所への転職

2008年11月13日高橋

①年齢:28歳
②性別:女性
③資格:簿記2級勉強中(2009年2月受験予定)
④職歴:官公庁総務(2年)、財団法人(事業規模8千万円)経理(3年目)
⑤学歴:中堅大学
⑥会計事務所勤務経験:なし
⑦居住地:東京
⑧その他:現在の職場の勤務時間は、ほぼ毎日9時から19時まで(残業含む)です。
事業総務の傍ら、経理業務全般を担当
税理士という仕事に志を持ち、まずは簿記から勉強を始めたところです。
会計事務所や一般企業の会計部門の職歴を積むために転職活動をした方がよいか悩んでいます。
財団法人での経理の経験がどの程度評価されるのか、あるいは全く評価されないのか、ご教示いただければ幸いです。

 

A、
職場の状況が正確にはわからないので一般論になります。
言い過ぎがあったらごめんなさい。

 

官公庁・財団は、ルールをきちんと守っているか
手順がしっかりしているか、いかにミスをしないかが評価の基準になります。
会話も穏やかですし、職員さんは素直な方が多いような印象を受けます。
組織内部の人間関係を気にする必要がありそうですが
外部の意見や環境にはそれほど影響されませんし、
効率や生産性を強く言われることは少ないでしょう。

 

通常の会計事務所は、個人事業であまり利益の余裕がなく
教育体制やルールそのものに不備があったり
会話も若い先生なら激しい言葉のことも多いでしょう。
結果や効率が重視され、一人当たりの生産性もはっきりとわかります。
内部の人間関係で言えば、
(もちろん上司や周りとうまくやった方がいいですが、)
結果さえ出せれば、所長(一部、お局さん、番頭さん)以外の関係はあまり気にする必要はありません。
その代わり、お客様の評価はお金を払っているだけにはっきりしています。
きちんとした気遣い・誠意がないと話し相手にもなってもらえません。
逆に、気に入っていただければ心からの感謝の言葉をいただけるでしょう。
(会計事務所の担当者は経営者の良き相談相手です)
繁忙期と閑散期の差が激しく
繁忙期は週末出社、夜遅くまでの残業もあることが多いでしょう。

 

お役所と民間の違いという感じでかなり雰囲気が違います。
これを自分を磨くためではっきりしていて面白いと考えられるか、不規則・不安定と感じるかです。

 

本題の財団法人の経理の経験ですが
事務が出来る・きちんとした社会人経験があるという評価でしょう。

 

税理士になろうとする場合、
今の職場の安定した環境で、勉強を続けて3科目以上合格してから(最終合格でもかまわない)転職する方法と、
試験と仕事の両立に理解がある会計事務所に勤務して実務を覚えながら合格を目指す方法があると思います。

 

会計事務所は専門職なので一般的な経理経験よりも
税務や会計知識そのものが重視されます。
税理士試験の受験歴や会計事務所の職歴が評価されます。
その専門性ゆえに、結婚・ご主人の転勤や出産の際の再就職も容易で会計事務所を選ぶ女性も多いようです。

 

この記事の執筆者

高橋 寿克

税理士法人TOTAL 代表社員税理士 高橋 寿克

千葉県船橋市生まれ。農家の12代目。税理士・行政書士・CFP®・医業経営コンサルタント。
開成高校、早稲田大学政治経済学部卒。
1999年 高橋寿克税理士事務所を開設。現在は全国16拠点に拡大したTOTAL Groupの代表として、税理士法人をはじめ、司法書士法人、社会保険労務士法人、行政書士法人を擁する。
徹底した業務の標準化やクラウドシステム(マネーフォワード、freee)活用で業務効率化を推進。「あなたと共に歩み、あなたと共に成長したい」を理念に日本一の総合士業事務所を目指している。

TOTALグループでは一年を通して採用活動を行っています

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