税理士試験の法人税法
2009年01月21日/ 高橋
■年齢:38歳
■性別:女性
■資格:税理士試験簿財合格
■受験歴等:2007年10月より勉強を始め、昨年が初受験
■職歴:市場調査会社に約10年在籍(企画)
■学歴:理系の大学院修了
■会計事務所経験:なし
■居住地:東京
■その他:既婚ですが子供はいません
Q
これまで事務系の仕事もバイトレベルでしか経験がありません。
ほぼ専業受験生です。現在は法人税を勉強しています。
悩んでいるのは就職のタイミングです。法人税が合格したらバイトでもいいので修行に出たいと思ってはいますが、法人税はそうそう簡単に受かるものでもないと最近思い始めました。
年齢も40歳近いですし、税法合格にこだわらずに就職を考えるべきなのでしょうか。
将来できれば独立したいのですが、現在は「独立のための就職」というよりもあくまで修行したいという気持ちです。ですので、税理士資格にいう実務経験に含まれなくともいいと思っています。
A.
一年で順当に簿財を合格していることや経歴等から想像するに聡明な方なのでしょう。
法人税に絞って受験しておられるので合格の可能性もかなりあるでしょう。
それでもなお、法人税は大変ですよね。
税理士試験はかなりの難関試験です。そのなかでも圧倒的に法人税が大変だと思います。
初学者が合格する可能性は、最後まで専門学校の授業を出続けていても平均すると1割くらいかもしれません。
(簿財は、水道橋の昼間の優秀なクラスなら3割のこともあるようです)
実務寄りの問題が出ることもあるので、初学者は確実に受かるとは良い切れません。
(私は恥ずかしながら2年目合格でした)
ではいつ就職するべきか。
やるだけやって手ごたえがあれば8月に就職活動でしょう。
合格していれば
①そのまま週一科目を2つ積み重ねても良いし、
今後の家族計画にもよりますが、
ご結婚されていて、お子さんがおられない、都内在住なので
②週末・夜間大学院という手もあります(年齢を考えると、保険の意味もかねてこちらがお勧めかも)。
手ごたえが無ければ…
うーん、
やっぱり働くべきかな。
3年を超える税理士試験受験専念は
社会への適合に支障が出かねないし
意外に精神的なストレスが大きくなるかもしれません。
それに、残念ながら年齢的に仕事を覚える限界に近いところまで来ています。
40代になると、情報を使いこなす能力は上がりますが、情報をインプットするのは記憶力の衰えもありかなりつらくなりますよ。
ビジネスマンとしてのスキルはきっと高いと思いますが
専門職なだけに、独立してやっていくには技術的な裏づけが必要です。
最低でも3~5年修行が必要です。
この点を甘く見て、営業力だけを頼りに独立しようとすると、
将来、気づかない大きなリスクを抱えますし、登れる山も低くなります。
営業適齢年齢からしても、あまり余裕が無いことはお分かりいただけると思います。
税理士受験のスタートが、平均的な方より5年以上遅い分
強い意志を持って仕事と勉強の両立をしゃにむにしなくてはならないでしょう。
そのなかで、お金で解決できるなら
大学院で税法免除、受験は週一科目のような選択もありです。
ちなみに、実務経験ですが、時間が短いアルバイトでも一定の内容があれば按分して算入することが出来ます。
実際には、内容云々ではなく、所長によっては書きたがらないこともあるようです。
そうなると、事務所の選択と、円滑な人間関係を築くことのほうが証明書を書いてもらうのに重要なのかな。
(幸い、私は元勤務先2ヶ所にきちんと書いていただけましたし、税理士法人TOTALも普通に書きますよ。)
大変ですが、
前職で培われた得意のリサーチ能力を駆使して、ぜひ良い結果を残してください。
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