金融機関(信用金庫)への就職と税理士への道

2009年01月14日高橋

■年齢 23歳
■性別 男性
■資格 簿記論、財務諸表論合格
■学歴 高校(定時制)、大学(偏差値40~45)
■職歴 なし。来年の4月に信用金庫に就職する予定
■会計事務所経験 なし
■居住地:地方

 


(1)独立開業を前提として実務経験を積もうと考えた場合、何歳までに何科目を合格して会計事務所への就職活動を行うのがベストでしょうか?受験勉強は信用金庫の仕事と並行して行いたいと思っています。

 

(2)地元での開業を考える場合、地元金融機関で築いたコネクションは役に立つのでしょうか?

A.
(1)通常、金融機関は入社後しばらくは社内研修・試験等で覚えることも多く、なかなか新人に余裕はないでしょう。信用金庫と税理士受験の両立は当初はきついかもしれません。若さでがんばってみてください。
信用金庫からお金をいただいて、仕事をする以上、3年から5年働かなければ会社にも失礼ですし、それより短いキャリアではゆうき様の役に立たないでしょう。
当税理士法人には、地方銀行出身者もいますが、仕事を覚えるのに5年くらいかかると聞いています。
仕事柄、面接・採用を結構しますが2年以内の退職は職歴としては無い方がいい(邪魔になる)ケースも多いです。
信用金庫は税理士業務とかぶる良い職場なので、早めに退職して3科目で就職するというのはゆうき様の場合はお勧めしにくいです。
まずは仕事をしっかり覚えて、その後、税理士試験との両立をして30前までに全科目を合格するのが理想かな。それがきつければ5年程度働いてから1年程度受験に専念か。

 

(2)金融機関の場合、不正防止のため数年に一度、転勤が必ずあります。また、自分の支店のエリアから遠い税理士を紹介することはしにくいでしょう。
かなり信用金庫に長くいて、ある程度出世してから独立するなら別ですが、若くして独立するならコネクションは無いよりは良いかもと言う程度でしょう。
支店お抱え税理士というよりは外回りの若手の個人的なつながりで仕事を紹介することも多いようです。ビジネスは give & take か WIN & WIN が基本です。金融機関がお客様を紹介するのは、紹介して失敗が少ない、しっかりした技術・見識がある大きめの事務所が多いでしょう。実績の無い若手には若干つらいですが実力どおりのかなり公平な競争です。
金融機関出身者の強みは人脈よりも、社員教育をされて社会人としてしっかりしたマナーがあること、組織の動きを理解できること(中堅企業以上を見る上で重要です)、中小企業の社長と話した経験が多いこと、そして金融の知識がありお客様の資金繰りに協力できることなどです。
人脈は、信用金庫在籍中のゆうき様の仕事振りを周りの人がどう評価したかということです。一生懸命誠実に働いていた優秀な人だと思われるか、自分勝手な変わった奴だったと思われていたかによっても違うでしょう。
ただ、独立前の人脈は話半分に聞いておいて、おまけ程度に考えた方ががっかりしないですみます。独立後に自分の実力で築いた人脈の方がはるかに強力で価値があります。

 

この記事の執筆者

高橋 寿克

税理士法人TOTAL 代表社員税理士 高橋 寿克

千葉県船橋市生まれ。農家の12代目。税理士・行政書士・CFP®・医業経営コンサルタント。
開成高校、早稲田大学政治経済学部卒。
1999年 高橋寿克税理士事務所を開設。現在は全国16拠点に拡大したTOTAL Groupの代表として、税理士法人をはじめ、司法書士法人、社会保険労務士法人、行政書士法人を擁する。
徹底した業務の標準化やクラウドシステム(マネーフォワード、freee)活用で業務効率化を推進。「あなたと共に歩み、あなたと共に成長したい」を理念に日本一の総合士業事務所を目指している。

TOTALグループでは一年を通して採用活動を行っています

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