キャリア相談室

会計事務所に求められるIT能力

東京都と千葉県の税理士法人TOTALの税理士 高橋寿克です。

GWは香港に行ってきました。日本人の若者にもぜひ、頑張ってもらいたいものです。

 

新規の ご質問はこちらをクリックしてください。

 

O様からのお問合せです。

内容:
■年齢 23歳
■性別 男性
■資格 日商簿記1級
■職歴 会計システムIT企業(1年目)
■学歴 日東駒専
■会計事務所経験 なし
■居住地 首都圏

 

初めまして。いきなりの質問で失礼ですが、少々人生プランに行き詰ってしまっておりまして…お手数お掛け致しますが、お答え頂ければ幸いです。

 

現在私は会計システムを開発しているIT企業に勤めているのですが、より会計に特化した仕事に就きたいという思いが強く出てきたため、会計事務所、もしくは税理士法人に転職をし、税理士を目指すことを考えています。

そこで会計事務所での仕事について調べていたのですが、最近は会計事務所でも会計システムが多用されており、システムに関する知識は重宝されるとのことを知り、せっかく会計システムの会社に勤めているのだからもう1年ほどシステムに関する知識をつけてから転職を考えようかと思い始めました。

 

Q.

会計事務所で働くうえで会計システムに関する知識は具体的にどういった知識あれば役に立つでしょうか?

会計システムの使い方についての知識が欲しい、トラブルがあった際に解決できるようなシステム内部に関する知識が欲しい、などといったご意見を頂きたいです。

 

これからどのような部分を重視して考えながら仕事に取り組んでいけば今後頼りにされる知識を付けることが出来るか、という指針を持ちたいので是非お答え頂きたい次第です。

 

また、私が働いている部署では固定資産管理に関する会計システムをメインに開発しておりますので、固定資産管理ならこういった点が、または固定資産管理ならあまり役に立たないかも…といったご意見も頂けると嬉しいです。

お手数をお掛け致しますが、ご回答宜しくお願い致します。

 

A.

会計事務所では、ご指摘の通り、システムに関する知識は重宝されます。

実際、税理士法人TOTALでも、一時は実に4割のスタッフがIT業界出身者でした。

現在でも約2割が、IT業界出身者です。

 

まずは、共通するのは

(1)処理の速さ

IT業界出身なら、入力スピードは速いので、パンチャーとしてかなり優秀なのは確実だと評価されます。

 

(2)PC周り

パソコンやネット環境の設定、ケーブルのつなぎ方、動かないときにどうやって直すかなど

PCが動かないと仕事になりませんが、それを直せるスタッフはあまり会計事務所にはいません。

コードを抜いて、電源を切って再起動! の世界です。

 

すごく、基本的なことではありますが、会計事務所的にはありがたいです。

それ以外に、一部の税理士事務所・税理士法人によって重宝されるのは、

 

(3)所長が50代以上でITリテラシーが低い、小規模事務所の場合

会計システム、給与システム、税務システム等の一通りのシステムはあるけれど、

上手に使いこなせるスタッフがいない(又は少ない) というケースは意外と多いです。

マニュアルを見たり、直観的に処理できたり、EXCEL、WORDを使いこなせるだけでありがたがられます。

いまだに、独自メールやホームページのない税理士事務所も少なくありません。

 

(4)プログラミング能力

といってもEXCELの関数を使ったり(プログラミングとは言わないですかね)

マクロを使えたりすれば問題ありません。

中には、EXCEL・ACCESSベースでソフト開発を、VBA(Visual Basic for Applications)で進めているケースもあります。

それ以外の言語はあまり要求されないと思います。

 

(5)ネットワーク環境の保守

最近では、自社serverを持つ会計事務所も増えてきました。また、複数拠点を持ち、WANでつなぐことも珍しくありません。

この辺になると、適切な業者が限られるし、社内でのリソースは得にくいので、中堅以上の会計事務所では評価が高くなります。

 

(6)WEB制作能力

ホームページ、ブログの設定・更新もIT業界の能力があれば、できると期待されます。

ホームページビルダーレベルや、簡単なブログ作成能力で足りることも多いですが

中には、Dreamweaverで作成して、自社はもとより、お客様に販売している会計事務所もあります。

その場合、プログラマーはコーディングの即戦力として期待されます。

 

なお、税理士業界は、業務用のソフトがかなり発達して、システムは上位の寡占が進んだ業界です。

(JDL、TKC,NTTデータ、EPSON、ミロク等)

このため、固定資産税台帳の作成等は、すでにソフトが入っていることが多いので

残念ながらそのこと自体はほとんど評価されません。

 

ただ、繰り返しになりますが、プログラミングができて、パソコン、ネット周りが強ければ

それだけで比較的高く評価されるはずです。

 

======================

税理士法人TOTALでは、(4)、(5)、(6)を評価します。

現在、社内システムの開発と、ネット環境の保守、WEB制作が課題になっており、

そういった人材の募集をしています。

======================

この記事をシェアする

facebook x line hatena-bookmark copy
URLをコピーしました

執筆者

高橋 寿克

税理士法人TOTAL
代表社員税理士

高橋 寿克

千葉県船橋市生まれ。農家の12代目。税理士・行政書士・CFP®・医業経営コンサルタント。
開成高校、早稲田大学政治経済学部卒。
1999年 高橋寿克税理士事務所を開設。現在は全国17拠点に拡大したTOTAL Groupの代表として、税理士法人をはじめ、司法書士法人、社会保険労務士法人、行政書士法人を擁する。
徹底した業務の標準化やクラウドシステム(マネーフォワード、freee)活用で業務効率化を推進。「あなたと共に歩み、あなたと共に成長したい」を理念に日本一の総合士業事務所を目指している。

コメントを投稿する

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

コメントは管理者の承認後に反映されます

CAPTCHA


関連する相談

  1. 税理士と司法書士

    税理士司法書士
    士業で働く
  2. 弁護士と税理士業界

    税理士
    士業で働く
  3. 所長の独断で後継者指名-今後どうすべきか?-

    税理士
    業界経験者就職活動士業で働く中途入社

サイドメニュー

カテゴリ

  1. キャリア相談室
  2. キャリアコラム
  3. 採用ニュース

タグから探す

よく読まれている相談

  1. BIG4税理士法人で働くということ
    BIG4税理士法人で働くということ
    2019.07.28
  2. ①学歴(高校卒業)と税理士事務所の採用 ②高卒でBIG4で働くことは可能か?
    ①学歴(高校卒業)と税理士事務所の採用 ②高卒でBIG4で働くことは可能か?
    2021.03.28
  3. 会計事務所の就職 と うつ病
    会計事務所の就職 と うつ病
    2015.08.30
  4. 高卒での大学院進学(税理士試験免除)
    高卒での大学院進学(税理士試験免除)
    2018.04.14
  5. 税理士事務所の新人の仕事の覚え方
    税理士事務所の新人の仕事の覚え方
    2018.08.12

最新の記事

  1. AIが変える行政書士のキャリア
    AIが変える行政書士のキャリア
    2025.12.26
  2. 司法書士の営業・集客方法
    司法書士の営業・集客方法
    2025.12.25
  3. 行政書士の新たな可能性:税務の知識が拓くキャリアの「掛け算」
    行政書士の新たな可能性:税務の知識が拓くキャリアの「掛け算」
    2025.12.04
  4. 司法書士補助者としての勤務:試験対策上のメリットとキャリアへの影響
    司法書士補助者としての勤務:試験対策上のメリットとキャリアへの影響
    2025.11.28
  5. 司法書士試験合格後の就職活動
    司法書士試験合格後の就職活動
    2025.10.27

最新の採用ニュース

  1. 年末年始のご挨拶
    年末年始のご挨拶
    2025.12.29
  2. 2025年度 国家試験合格者数のお知らせ
    2025年度 国家試験合格者数のお知らせ
    2025.11.28
  3. 所沢事務所 移転のお知らせ
    所沢事務所 移転のお知らせ
    2025.12.05
  4. 大原キャリアナビHPにて就活生向け会社紹介動画を公開中です
    大原キャリアナビHPにて就活生向け会社紹介動画を公開中です
    2025.11.27
  5. 合同就職説明会に参加します【大原主催:11月29日(東京)、TAC主催:11月29日(大阪)・11月30日(東京)】
    合同就職説明会に参加します【大原主催:11月29日(東京)、TAC主催:11月29日(大阪)・11月30日(東京)】
    2025.11.14
TOTALグループ採用サイト
  1. お役立ち資料
  2. 士業キャリア相談室とは
  3. 執筆者紹介