司法書士試験合格前でも働ける事務所はあるのか?
2025年05月22日/ 司法書士法人TOTAL

こんにちは!
5月も下旬、GWでしっかり休んだ心と身体にも、徐々に疲れが蓄積してくる頃でしょうか。大変残念なことですが、6月には祝日がありません!梅雨が近づき、天気も徐々に崩れてきますが、適宜休憩を取りながら頑張っていきましょう!
今回の記事は、「司法書士試験合格前でも働ける事務所はあるのか?」というテーマです。
司法書士試験受験生は、勉強もしながらどこかしらで働くいわゆる兼業受験生も多いと思います。司法書士試験合格前に司法書士事務所で働くことは可能なのか。受験生が受験勉強と兼業することに対するメリットやデメリットはどうなのか。
このような観点で書き進めていきます。ぜひ最後まで読んでいってください!
司法書士試験合格前でも働けるのか
結論から申し上げると、司法書士試験合格前でも働くことは可能です。求人情報を見てみると、「受験生歓迎」を明記している事務所や、「受験スタッフ」として募集している事務所もあります。司法書士事務所で働こうと考える際、まず知っておくべきことは、「司法書士補助者」と「事務スタッフ」の働き方や仕事内容です。
司法書士補助者・事務スタッフ
司法書士補助者
司法書士補助者の仕事は、言葉の通り、司法書士の業務補助が中心です。申請書類や添付書類等の準備・作成、顧客対応など、司法書士の業務に近いことを中心に行います。
とはいえ、全面的に司法書士と同じことが出来るわけではありません。司法書士補助者は、司法書士の監督のもとで業務を補助します。そのため、司法書士補助者が、司法書士の業務を包括的に処理することは禁止されています。
司法書士業務の実務に触れつつ、わからないことは司法書士からアドバイスをもらえるため、業界未経験であっても、しっかりと経験を積むことが可能です。
事務スタッフ
事務スタッフの仕事は、司法書士や司法書士補助者が行う業務を、円滑に進めていくためのサポートが中心です。電話・来客対応、郵便物の受取・仕分け・発送、法務局・役所・金融機関等への書類の提出・回収等、その仕事は多岐にわたります。
専門性が強いわけではないため、事務職等の経験がそのまま役に立ちます。司法書士事務所を支える、縁の下の力持ちとも言えます。
どちらの働き方も、司法書士の資格は必要ありません。ただし、司法書士補助者として働く場合はもちろんのこと、事務スタッフとして働く場合であっても司法書士会へ補助者登録をします。 受験生はどちらかというと、事務スタッフよりも司法書士補助者として働くことが多いようですが、司法書士補助者と事務スタッフ、仕事内容に差異はあれども、どちらも司法書士事務所の運営に欠かせない、重要な役どころです。司法書士補助者として実務に触れることも、事務スタッフとして司法書士事務所の動き方を見ることも、司法書士試験受験生にとって、よい糧となるでしょう。
合格前に勤務することのメリット・デメリット
司法書士を目指している方が、司法書士試験合格前に司法書士事務所に勤務することは、以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット
- 勉強した知識の習熟
司法書士試験は内容や用語も難しく、特に商法・会社法はイメージが掴みにくいかと思います。実物の書類に触れることで、勉強した内容をより深く理解することができます。 - 収入が確保できる
司法書士試験の受験に当たり、予備校の講義を受けるにしても、市販の参考書で勉強するにしても、先立つものは必要となります。司法書士事務所で働くことで、実務を経験しながら収入を確保できますので、気持ちに余裕が生まれます。
デメリット
- 勉強時間の確保が難しい
当然のことではありますが、働くことになれば、勉強だけに使える時間は減ります。働くのであれば、スケジュールを管理して、勉強時間をしっかり確保する必要があります。 - 体力的な負担が大きい
仕事と勉強を並行するとなると、体力面の負担が大きくなりやすいです。特に、働き始めの時期は、環境の変化による負担が大きくなり、思うように勉強時間を確保できないことがあります。
これらのデメリットについては、司法書士試験の受験に理解を示してくれる事務所を選ぶことで、緩和できる可能性があります。自分の勉強の進み具合や習慣、生活状況などを考慮したうえで、働くかどうかを考えることが大切です。
終わりに
今回は、司法書士試験合格前に司法書士事務所で働くことについて、その可否やメリット・デメリットについて書いてきました。
働きながら司法書士試験に合格することは、簡単なことではありません。ですが、合格している人の多くが、働きながら勉強をしていたことも確かです。(司法書士新人研修でも、様々な経歴を持った人がいました。その中の多くの人が実際に働きながら司法書士試験を受験していました。)
計画的な学習習慣を維持できるならば、司法書士事務所で働くことは非常に有益です。もし、司法書士事務所で働くことに興味や関心を持ちましたら、こちらの採用情報もぜひご覧ください。司法書士法人TOTALでは、皆様のご応募をお待ちしております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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