キャリアコラム
法人税法合格体験談(1/4)

こんにちは。
税理士法人TOTALのIです。
これから4回に分けて、私の法人税法合格体験談を記していこうと思います。
税理士試験を受験される方の参考になれば幸いです。
では。
税理士試験は1科目ごとのボリュームや内容に差がありますが、合格するために必要な要素は各科目とも基本的に変わらないと思います。
理論問題は条文の正確な暗記のみならず、その背景や目的といった、基本的な趣旨をしっかりと理解しておけなければ、応用的な問題に対応することがきません。
また、計算問題は基本的な問題をいかに正確かつ迅速に処理できるかがポイントとなります。差がつくのは難関な問題ではなく、基本的な問題の積み重ねです。そのためには、日ごろから同じミスは2度と繰り返さない強い意思と、対策が不可欠です。
税理士試験は細かい論点に知識を広げ始めると何年勉強しても限がありません。試験で問われるのは誰も知らないような暗記知識ではなく、税理士になる上で必要な一番基本的な知識です。基本問題ほどしっかりと論点を突き詰めて、理解を深めることが重要ではないかと思います。そうすれば、知らない通達や判例がでても基本的な知識で対応することは十分に可能だと思います。
最後に税理士試験は長丁場で苦しい試験ですが、税理士人生の中でその礎となる重要な鍛錬の場です。あせらず確実に1つ1つ積み重ねることが、合格への近道といえます。
次回は「法人税法の傾向」掲載予定です。
執筆者
税理士法人TOTAL
代表社員税理士
高橋 寿克
千葉県船橋市生まれ。農家の12代目。税理士・行政書士・CFP®・医業経営コンサルタント。
開成高校、早稲田大学政治経済学部卒。
1999年 高橋寿克税理士事務所を開設。現在は全国17拠点に拡大したTOTAL Groupの代表として、税理士法人をはじめ、司法書士法人、社会保険労務士法人、行政書士法人を擁する。
徹底した業務の標準化やクラウドシステム(マネーフォワード、freee)活用で業務効率化を推進。「あなたと共に歩み、あなたと共に成長したい」を理念に日本一の総合士業事務所を目指している。