キャリアコラム
司法書士を目指すメリット・デメリットは何か?

こんにちは!
司法書士試験を受験された皆様、本当にお疲れさまでした!
試験終了後しばらくは、気持ちが落ち着かない状況かと思われます。筆者も当時は、基準点と合格点は何点だろうか、記述問題はどの程度得点できているだろうか等、ふとした瞬間に試験のことが脳裏をよぎり、落ち着かない日々を過ごしていました。
難しいことだとは承知の上ですが、あまり考えこみ過ぎずに、今はしっかりと休息して下さい!
今回の記事では「司法書士を目指すメリット・デメリットは何か?」についてお話していきたいと思います。
受験生の方は既にご承知のことも多いかと思いますが、初心を思い出すきっかけになればと思います。また、これから司法書士試験へ挑戦しようかと考える方には、少しでも司法書士を目指すことに対するイメージにつながれば幸いです。
よろしければ最後までお付き合いください。
司法書士を目指すこと
司法書士になるには、通常、国家試験である司法書士試験に合格する必要があります。この試験には受験資格がなく、年齢や学歴に関わらず、誰でも受験が可能です。
法務省のウェブサイトで公表されている「令和6年度司法書士試験の最終結果について」によると、令和6年度司法書士試験合格者の最低年齢は20歳、最高年齢が73歳で、平均年齢は41.5歳となっています。このデータからも、幅広い世代の方々が司法書士試験に挑戦し、そして合格を勝ち取っていることがわかります。
このように、誰でも、そしていつからでも司法書士を目指すことは可能です。 このことを前提にしつつ、司法書士を目指すことのメリット・デメリットについて考えていきましょう。
司法書士を目指すメリット
専門家としての立場からの社会貢献性
司法書⼠は、登記を通じて紛争を予防し、成年後⾒業務に代表される財産管理や、実際に起こった問題についての裁判事務など、「本⼈とともに⼆⼈三脚で解決することをサポートする」、市⺠の皆様が法律的な相談をする際の「⾝近なくらしの中の法律家」です。
日本司法書士会連合会のウェブサイトで、司法書士はこのように説明されています。
「法律的な相談」というと少し特別な感じがするかもしれませんが、自宅の購入や仕事の独立・起業、後見人の決定や相続の発生など、人生の転機やライフステージの変化に際して、司法書士が関与する場面というのは多々あります。
司法書士は、これらの問題解決を通じて国民の権利を守り、公平な社会の実現に貢献できる、非常にやりがいのある仕事です。
独立開業のしやすさ
司法書士の資格を取得すれば、独立開業がしやすいというのもメリットの1つとして挙げられます。実際、司法書士は独立開業しやすい業種だと思います。
その理由としては、以下のような点があります。
- 大掛かりな設備が不要なため、初期投資費用を抑えられる。
- 商品の仕入れがないため、在庫リスクがない。
- 独占業務を有しており、参入者が比較的少ない。
- 廃業リスクが低い。
また、独立することで多様な働き方を選ぶことが可能となり、自分に合った働き方を追求できることも、独立開業しやすい司法書士の魅力の一つです。
バリバリ働いて高収入を目指すことも、ワークライフバランスを重視した働き方を選択することもできます。
デメリット
試験の難易度
受験生であれば既にご承知のことかと思いますが、司法書士試験は非常に難しい試験です。試験の出題範囲は広範囲にわたり、内容についても深い理解が求められる、まさに実務家登用試験と言えます。令和6年度司法書士試験の合格率は約5.2%であり、一昔前よりは高くなったとはいえ、この試験が狭き門であることがわかるかと思います。
数年単位の挑戦になることが一般的であるため、計画的かつ継続的な勉強と、強い精神力と忍耐力が必要となります。
業務責任と試験合格後の継続的な学習
メリットと表裏一体にはなりますが、司法書士は、国民の権利の擁護と公正な社会の実現を果たすべきことが法律で定められており、社会的に重要な役割を担っています。
司法書士の業務では国民の財産や権利に関わる非常に大切なものを扱うため、ミスは許されません。その責任は重く、丁寧な仕事が求められます。
また、年々変化する法律改正等に対応するため、常に知識をアップデートし続ける必要があります。広範な業務への理解を深めるため、研修への参加や書籍の購読等、日々の自己研鑽を続ける姿勢も大切です。 司法書士試験に合格した後も、継続的な勉強が求められます。
終わりに
今回は、「司法書士を目指すメリット・デメリットは何か?」というテーマで書き進めていきました。
司法書士を目指すこと自体は、誰でも、いつからでも可能ですが、メリットとデメリットをあらかじめ知っておくことが非常に大切になります。メリットを知れば、難関である司法書士試験の勉強へのモチベーションを高めることにつながります。
デメリットを知れば、それでもなお司法書士試験の合格を目指そうとする理由を再確認できます。
長期的な挑戦になりやすい司法書士試験では、モチベーションの維持がとても大切です。
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司法書士法人TOTALでは、皆様のご応募をお待ちしております。
執筆者
司法書士法人TOTAL
司法書士試験合格者の皆様、司法書士試験受験生の皆様、これから目指そうかお考え中の皆様、司法書士法人TOTALです。
当法人の特徴としては、
<事務所>
事務所は、千葉県船橋市発祥
令和6年9月に丸の内事務所開設
<司法書士資格>
司法書士資格者4名在籍(うち1名未登録)総勢11名(令和6年9月現在)
司法書士受験を奨励・受験生を歓迎しており、現在発表前ですが今年度も複数名受験しています。
実際、受験生から司法書士に合格し、現在事務所の要として活躍している人もいます。
司法書士会の配属研修も、複数回受け入れ実績あります。
司法書士試験以外にも、行政書士試験、土地家屋調査士試験に挑戦するなど勉強熱心な人が多いです。もちろん一般事務が得意な方も歓迎です!
<主要業務>
主要業務は、登記業務
不動産登記と商業法人登記をバランスよく受託しています。
どちらかに特化している事務所が多いと思いますが、両方それなりの件数を扱っている事務所は少ないのではないかと思います。
<事務所方針>
事務所方針として、きめ細かく、丁寧迅速に高品質なサービスを提供し、信頼される事務所、所員であることをめざしています。
個が輝きながら、一人で背負わず組織で仕事をします
<メッセージ>
働き方は様々だと思いますが、私たちの事務所ならではの比較的柔軟な対応ができる可能性があります。実務経験を積みたい方は、是非お気軽にお問い合わせください。
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