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所長が高齢の税理士事務所からの転職

東京都新宿区・千代田区と千葉県船橋市の税理士法人TOTALの税理士 高橋寿克です。

 

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8月は、税理士業界にとっては、試験と採用のシーズンになります。
税理士法人TOTALも8月で6人の新人を採用しました。定期採用・受験スタッフの採用はこれで終わりますが、引き続き採用活動は続けています。ご応募お待ちしています。
今年は、専門学校の合同就職説明会の出席事務所が増え、求人サイトも盛況でした。その中で応募者は少なく、
科目数・会計事務所経験より、人柄を見る会計事務所が増え、少ない候補者の囲い込みで、中堅税理士法人はどこも苦労していました。

 

よー様からのお問合せです。
内容
■年齢:31歳
■性別:男
■資格:簿記論、財務諸表論、法人税法合格済
消費税法結果待ち
9月より相続税法受講予定
■職歴:会計事務所2ヶ所で7年弱
1ヶ所目(地方の会計事務所で2年半)
2ヶ所目(都内の会計事務所で5年目、在職中)
■学歴 MARCH
■会計事務所経験
1ヶ所目(正社員、社員数12名、担当制、専門性なし)
2ヶ所目(正社員、社員数7名、担当制、専門性なし)
■居住地 首都圏
■その他、特殊事情 既婚、子供あり
現在、都内の個人事務所に勤務しております。
来年の8月いっぱいぐらいで転職しようか目下検討しております。

 

その理由は
1.
 所長がお歳を召され、後継ぎもいない為、事務所の存続に不安を感じているからです。
2. 所長は基本的に実務から遠ざかっています。
また職員も、いわゆる番頭が1人いるだけで、仕事の鑑にできる人がその人しかいません。
(他の職員は、税理士試験も受験しておらず、税法に精通している人はいません。)
上手く言えませんが、より沢山の方の仕事ぶりを参考にして勉強したい、そして、同じ志を持った人々と切磋琢磨したいというの考えがあるからです。
3. 若いうちにある程度の規模の事務所に転職し、そこで自分の実務能力が通用するかを試したい。そして、より難しい案件に携わりたいからです。

 

上記のとおり、現在消費税の結果待ちで、9月から相続税法を受講予定の為、順調にいけば来年には結果を出せる可能性があります。(勿論、そのつもりで頑張ります。)
ですので、来年の受験が終わった段階で転職を考えています。(自分の中ではほぼ腹は決まっています。また、妻にも相談し、応援してくれています。)

 

そこで、客観的なご意見を頂戴したいと思い、投稿させていただきました。
先生のご意見を頂ければと存じます。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

A.まずは、税理士試験、お疲れ様でした。手ごたえはいかがでしたか。
たくさんの面接をしていると会計事務所別の特徴に気づかされます。

 

(1)若手の税理士で伸びている税理士法人・会計事務所
平均して激務なのに給与が低い。
教育や管理の仕組みが粗い・ないので仕事は大変。

 

(2)歴史のある大規模税理士法人(都内)
給与の絶対水準は高いけれど労働時間はかなり長い。
①経験者採用中心で、部門ごとや一人ずつ仕事のルールが違うところと
②未経験者採用中心である程度、業務の標準化がされているところ。

 

(3)55歳以上の所長の中小税理士事務所
お客様が減少しているので労働時間は短いし、仕事は楽なのに長くいると給与は高い。
仕事自体は、特徴がある一部事務所を除くと、小規模のものが多く、業務水準も高いとは言えない。

 

都内以外はまた違うのですが…。

 

よー様の勤務している税理士事務所は、(3)のタイプなのでしょう。
一通りの税理士業務は、3年もするとだいたい身に付きます。5年続けると飽きてきますし成長を実感できなくなります。大規模な法人なら、違った業務(コンサル、資産税、医療等)、違った役割(管理、教育、営業、企画等)を与えることが可能ですが、中小会計事務所ではそれも難しいでしょう。
また、中小の会計事務所では、「所長以外は全員無資格で、3科目持ちだと自分が一番科目数が多い。他の職員は、昔は受験していたかもしれないけれど、最近は、自分以外は勉強すらしていない」などということも珍しくないでしょう。そうするとそんな環境にも徐々に嫌気がさして刺激が欲しくなります。
でも、(3)のタイプは、実は、受験勉強と仕事を両立させる上では、非常に有利です。家族持ちにはなおさらです。
(受験生の中には、(3)の事務所で働きたいという人もたくさんおられることと思いますが、より条件の良い転職が難しいのでやめる人は少なく、顧問先の減少と併せて残念ながら募集自体が少ないでしょう。)
私からの意見は、もし、年末で消費税が合格していたら、計画通りで良いと思います。来年の受験までに相続税を合格レベルまで引き上げるよう努力すべきでしょう。
不幸にして消費税が不合格なら、消費税を来年受験して、最後の科目は相続税を避けた方が良いかもしれません。
税理士試験は長丁場です。よー様の場合、やっと終わりが見え始めています。しかし、人によってはここからが長い試験です。かくいう私も最後の1科目に5年を費やしています。実務を考えて相続税を選択するのは理解できますが、30代の記憶力・スピードは、確実に20代のそれより劣ります。特に最後の1科目を相続税にして苦戦する人は多いのです。
よー様は、一度転職経験がありますが、別の会計事務所に転職すると、初年度は大変です。転職先で期待されるし、今の事務所で年数がたっている今回の方が大変かもしれません。仕事で頭がいっぱいで受験勉強はおろそかになりがちになります。
また、お子さんが大きくなってくると、楽しいのですが家族のために使う時間が増え、勉強時間はますます不足するようになります。最後の1科目の仕上がり具合によっては、もう1年今の事務所にとどまった方が良いかもしれません。

 

なお、ある程度の規模の事務所に転職し、より難しい案件に携わりたいとのことですが(税理士は専門職・技術職でもあるのでその考えはよく理解できます。)、業務水準はある程度、税理士の比率が高くないと維持できません。規模は大きくても、無資格者ばかりで業務水準は問題がある(といわれている)税理士法人もあります。まずは税理士・有資格者の人数をご確認ください。
税理士の数は、日税連のHPで確認できます。
「税理士 検索」でページを出して
https://www.zeirishikensaku.jp/sch/zs_sch0.asp
「条件を指定して検索したい場合」の「税理士」を選択
https://www.zeirishikensaku.jp/sch/zs_sch3.asp
「事務所名」に就職希望会計事務所を入れればすべて出てきます。
ただし、この方法では登録していないいわゆる「税理士有資格者」は検索できません、中堅以上ならホームページも充実しています。有資格者の数についてコメントがなければ少ないことを疑う必要があります。

 

いずれにせよ、税理士資格まであともう一息です。勉強とその後の転職、悔いがないようにがんばってください。
よろしければ、税理士法人TOTALでも来年以降の試験後のご応募お待ちしています。
最後は宣伝でした(笑)。

 

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税理士 高橋寿克

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