①学歴(高校卒業)と税理士事務所の採用 ②高卒でBIG4で働くことは可能か?

2021年03月28日高橋

税理士事務所就職相談室の税理士 高橋寿克です。

 

「①学歴(高校卒業)と税理士事務所の採用 ②高卒でBIG4で働くことは可能か?」

 

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KH様からのご質問です。

■年齢 19歳
■性別 女性
■資格 なし
■職歴 なし
■学歴 高校卒業止まり
■会計事務所経験 なし
■居住地 首都圏

Q.1

私は高校卒業止まりで、現在就職活動中なのですが、会計事務所で税理士補助で応募した場合受かるでしょうか?

Q.2

また、将来税理士を目指しているのですが、4大会計事務所で働くことはやはり難しいですよね?

 

A.1

会計事務所によっては、受かる場合もあるでしょう。

 

会計事務所は、個人事務所も多く、税理士法人も採用基準はバラバラです。

100の会計事務所があれば、100の採用基準があるような業界です。

 

有名な会計事務所は大原の就職情報誌WINという求人誌に広告を載せていることが多く、ネット版(デジタルブック)もありますので確認してみてください。

https://www.o-hara-cs.jp/service/win/win.html

 

それによると、税理士試験の〇科目以上合格者、税理士試験受験生、会計事務所(又は企業経理の)実務経験〇年以上、日商簿記2級、日商簿記3級等の資格を応募条件としているところが多いですね。

学歴については、ごく一部ですが「短大又は専門学校卒」の条件の事務所もありますが、ほぼ不問のところが多いです。

中にはやる気さえあればという事務所もあります。

 

これらは、首都圏に万単位であるたくさんの会計事務所の中でごくごく一部です。実際には求人広告を出していない事務所も多くあります。それについてはハローワークで確認することが出来ます(インターネットハローワークもあります)。もっと条件は緩いし、家のお近くなら採用されやすいでしょう。

 

KHさんの人柄、能力、考え方、居住地等の状況によっては、いくらでも会計事務所に採用される可能性はあると思います。会計事務所を目指してくれる応募者の中でも圧倒的にお若いですから。

ただ、可能ならば簿記3級の資格があった方が受かりやすくなるでしょう。

 

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税理士法人TOTALでは、高校卒業のスタッフはかなりの数の方が在籍されています。ありがたいことに、所長、マネージャー、有資格者がまんべんなくおられます。

税理士法人TOTALでは、採用の時点では資格は不問です。
簿記の言葉がわからないと実務はつらいので、内定後に簿記3級(場合によっては2級も)の書籍をお渡しして勉強してもらうことはあります。

 

先日も、高校卒業の方の面接の際に、「前からTOTALは知っていたし応募したかったけれど、大きな税理士法人なので、高卒ではきっと採用されないと思っていた」と言われました。別の会計事務所で苦労なさって今回、転職活動で税理士法人TOTALにご応募いただきました。

すぐに内定を出しましたが、数年前に来てもらえればお互いによかったのに…。

 

TOTALは学歴で採用しているわけでありません。採用ページにも書いていますが再掲します。

税理士法人TOTAL 採用に関するQ&A Q5.参照

「学歴・資格は、あればお客様訪問で有利なのは事実です。しかし、高校卒、専門学校卒でも無資格でも優秀な方は素直に評価しています。 実際、スタッフで学歴・職歴・資格に関係なく優秀な方はいます。重要なことは入社後の仕事の質と量、それからコミュニケーション能力です。」

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A.2

将来税理士を目指すのであれば、4大会計事務所(いわゆるBIG4)で働くことは可能です。

4大会計事務所は、応募資格を公表しています。先の大原のWINでご確認ください。

 

4大会計事務所(BIG4の税理士法人)の人事に知り合いはいないので、推測にすぎませんがその点は割り引いてお読みください。

もっとも、税理士法人TOTALのOBも4大会計事務所にいますし、逆に4大会計事務所のOBはもっと税理士法人TOTALにいます。友人・知人の話を総合するとかなりフェアに採用していると思われます。

 

おそらく、応募資格通りに、

①税理士試験2科目合格以上(デロイト  トーマツ税理士法人)

②税理士試験1科目合格以上(EY税理士法人、PwC税理士法人)

③会計又は税務実務経験(KPMG税理士法人)

それぞれの法人によって異なりますが、上記のいずれかがあれば選考対象にはなるでしょう(データは昨年夏時点なので応募前に再確認してください)。

 

実際に採用されるかどうかは、法人がその時点でどんな人が必要かによります。

本当にKH様が4大会計事務所で働きたいならば、まずは税理士試験を本気で受験して科目合格するか、それに何らかの形で会計事務所経験を積んだ方が採用されやすいでしょう。

もし英語が得意なら、TOEICのスコアがある場合は加点されるでしょう(得意でないなら無理に英語の勉強をすべきとは思いません)。

 

ただ、4大会計事務所は、給料が高くて人気があるため、ある程度高い倍率になるのは避けられません。

KH様の場合は、最初から4大会計事務所を目指すよりは、それ以外の会計事務所・税理士法人で経験を積む方が最終的に4大会計事務所に入る上でも良いような気がします。

 

 

 

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この記事の執筆者

高橋 寿克

税理士法人TOTAL 代表社員税理士 高橋 寿克

千葉県船橋市生まれ。農家の12代目。税理士・行政書士・CFP®・医業経営コンサルタント。
開成高校、早稲田大学政治経済学部卒。
1999年 高橋寿克税理士事務所を開設。現在は全国16拠点に拡大したTOTAL Groupの代表として、税理士法人をはじめ、司法書士法人、社会保険労務士法人、行政書士法人を擁する。
徹底した業務の標準化やクラウドシステム(マネーフォワード、freee)活用で業務効率化を推進。「あなたと共に歩み、あなたと共に成長したい」を理念に日本一の総合士業事務所を目指している。

TOTALグループでは一年を通して採用活動を行っています

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