会計事務所のパートと正社員の選択と転職時の評価

2008年01月01日高橋

  • 年齢30
    性別男
    科目合格なし
    実務経験なし
    金融機関の職歴2年(営業)
     
    という状況から建て直しを計るべく去年から簿記論の勉強をしています。採用試験では書類審査は五分五分ですが、やはり早期退職の不安からか不採用が続いてます。

    年齢と職歴のなさから勉強に専念というのはするべきではないと感じていますが、週15時間程度のパートでも良いから実務経験をつんでいくべきか。それとも地方都市で事務所は多いので根気強く正社員で探すべきかで悩んでいます。

    事務所を移る時のパートによる実務経験の評価、15時間というと40時間労働の約3分の1程度なので2ヶ所に勤めるということが可能なのか。パートと正社員はまったくの別なのか?など雇用者側の立場からのアドバイスをいただけると幸いです。

 

年齢的に時間的余裕がないので優先順位を決めてみてはいかがでしょうか。

 

①税理士になることが優先なら

専念か、短い時間で働く

 

②職歴をつけて社会人としてやっていくことを優先するなら

正社員やそれに順ずる仕事を丹念に探す。

 

どちらを選ばれますか?

 

なお、会計業務は専門性が強く、知識のアップデートに時間をとられるため

週15時間ではほとんど単なる雑用でしょう。

正社員とはまったく別物です。仕事を覚えるなら、通常20~30時間が下限です。

2ヶ所でパートをするのは賛成できません。割り切って受験中心にする場合ですね。

 

週30時間程度以上で、担当を持たせてもらう場合量が違うだけで、仕事の質は正社員とあまり差はありません。知識や技術に加えて、責任感、コミュニケーション能力が必要です。

 

週20~30時間で担当を持たない場合、試験との両立は比較的容易です。

ただし、給与は低いでしょうし、キャリアとしての評価も低いでしょう。

その後正社員になったときに、年齢が行き過ぎると仕事を覚えるのが難しくなります。

 

会計事務所間の転職の場合は、前職の職務内容を見ます。

質と量は少し話すとすぐに分かります。

 

大手に転職する場合は、科目と実務経験をシビアに判定するでしょう。

(あまり低いレベルの仕事だとゼロないしマイナス評価もありえます)

小さな事務所なら、補助的な経験でも評価されるはずです。

 

繰り返しになりますが、何に優先順位をおくかを良く考えて

選択されるのが良いのではないでしょうか。

 

この記事の執筆者

高橋 寿克

税理士法人TOTAL 代表社員税理士 高橋 寿克

千葉県船橋市生まれ。農家の12代目。税理士・行政書士・CFP®・医業経営コンサルタント。
開成高校、早稲田大学政治経済学部卒。
1999年 高橋寿克税理士事務所を開設。現在は全国16拠点に拡大したTOTAL Groupの代表として、税理士法人をはじめ、司法書士法人、社会保険労務士法人、行政書士法人を擁する。
徹底した業務の標準化やクラウドシステム(マネーフォワード、freee)活用で業務効率化を推進。「あなたと共に歩み、あなたと共に成長したい」を理念に日本一の総合士業事務所を目指している。

TOTALグループでは一年を通して採用活動を行っています

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