税理士事務所の採用(未経験者・科目なし・男性)

2015年06月22日高橋

税理士事務所就職相談室の税理士 高橋寿克です。

 

 

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アーモンド様からのお問合せです。

■年齢 28歳
■性別 男
■資格 最近、簿記2級の勉強を開始
■職歴 生命保険業界 内勤社員 4年間勤務
(事務職3年、コールセンター1年)
 転職なし 営業経験なし 残業時間は月平均60時間程度。
■学歴 成蹊、成城、明学レベルの法学部卒
■会計事務所経験 なし
■居住地 地方都市に独身で生活。 
     近くに会計事務所があまりありません。

高橋先生、はじめまして。

 

とても参考になる就職相談をいつもたのしく拝見させていただいております。

今回は、会計事務所のアルバイトでの就職について、ご相談させていただきたく思い連絡させていただきました。

 

現在、生命保険会社の内勤で働いておりますが、日々、生保業界全体を覆う閉塞感や勤務先の将来性についても不安を感じておりました。

現状と将来を考えた結果、専門職である税理士の働き方に魅力的に感じて、会計業界へキャリアチェンジしたいと思い始めました。

 

転職にあたってキャリアコンサルタントから、未経験分野は、できれば20代までに転職した方がよいと言われたのですが、もっとも税理士試験の勉強が進んでいないことから、まずは正社員でなくアルバイトからスタートしたほうがいいのかなと感じております。

 

また、年齢的なこともあり早めに転職するほうがいいと感じている一方で、2年ぐらい今の職場で働きながら簿・財の勉強を進め、税理士試験に対する自分の気持ちを整理する期間があってもいいではないかと、転職時期のタイミングでいろいろと思案しております。

 

Q.1
28歳・男性・業界未経験・科目合格なしの条件でアルバイトの採用の可能性は、そもそもあるのでしょうか?

私の場合、地方在住で求人数が少ないことから、正社員で勤めている会社を辞めてから、首都圏で転職活動をする必要がありますので、アルバイトでも転職先がないという事態はできれば避けたいと考えています。

 

Q.2
今からあと2年間会社に勤めながら勉強を進め、且つ貯金を蓄えて、その後1年間、受験専念して31歳でアルバイトにて就職し、そのままアルバイトを続けながら官報合格を目指すプランは現実的でしょうか?

自分の年齢や税理士試験が難関であることを考えれば、すぐにでも2年ほど受験専念し、科目合格を増やして、正社員で就職することが望ましいとは感じているのですが、自分の性格・能力・資金的な面から、いますぐに会社を辞めて受験専念することは難しく感じます。
準備期間を設けてアルバイトで実務経験を得ながら、税理士試験に挑戦していこうと考えているのですが、基本的な方向性としていかがでしょうか。

 

 お手すきのときで構いませんので、先生のご意見をお聞かせいただければ幸いです。

よろしくお願いします。

 

A.1
従来、会計事務所の求人は、アルバイトは女性、
男性未経験者は、2~3科目以上持ち優先というものでした。

 

ただ、最近では会計事務所は人不足、売り手市場です。
特に、男性の優秀なスタッフの不足が顕著です。

このため、男性をパートで雇うケースが増えています。

 

男性の場合、将来のお客様訪問(「巡回監査」と言う税理士もいます)要員の囲い込みという面があるので
コミュニケーション能力(営業力)があるか、又は
税理士試験に受かる学力があるか
は確認されます。
また、今でも必ずしも多い採用枠ではありません。
このため、在職中に週末・有給休暇等を利用して転職活動をした方が良いかもしれません。

 

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税理士法人TOTALでは、男性の受験生を「受験スタッフ」として雇用しています。
20代後半・男性・業界未経験・科目合格なしのアルバイトは、この2年間で2名採用しています。
科目持ちを合わせるとその倍以上になります。
ちなみに、最近では地方からの引っ越しを伴う応募・採用が目に見えて増えています。
==========================

 

A.2
税理士試験は、国家資格には珍しく、無資格者が活躍できる面があります。
無資格者はどうしても給与は低くなりがちです。
月60時間という普通(か少しだけ多い程度)残の業時間ですから
受験との両立がつらくなければ、現職にとどまってお金をためながら受験を続けるという選択はあり得ると思います。
その後、1年間専念。ここまでで2~3科目合格したいですね。

 

ぞの後、アルバイトで会計事務所に入るのは、2科目以上合格した場合はお勧めしません。
アーモンド様は営業経験もないですし、30代前半にはできればきちんと担当を持つ正社員を経験すべきでしょう。
多くの会計事務所は、未経験のパートには担当を持たせず、入力作業が中心になります。実務経験としては物足りません。

 

もちろん、正社員の方が受験との両立は難しいですが、税理士としての実務経験をきちんと積むには少なくとも数年かかりますし、3科目合格まで行けば大学院進学もできます。

ただ、専念して2科目合格できなかった場合には、受験を優先してアルバイトとして会計事務所に勤務するのもやむをえません。

 

 

 

 

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この記事の執筆者

高橋 寿克

税理士法人TOTAL 代表社員税理士 高橋 寿克

千葉県船橋市生まれ。農家の12代目。税理士・行政書士・CFP®・医業経営コンサルタント。
開成高校、早稲田大学政治経済学部卒。
1999年 高橋寿克税理士事務所を開設。現在は全国16拠点に拡大したTOTAL Groupの代表として、税理士法人をはじめ、司法書士法人、社会保険労務士法人、行政書士法人を擁する。
徹底した業務の標準化やクラウドシステム(マネーフォワード、freee)活用で業務効率化を推進。「あなたと共に歩み、あなたと共に成長したい」を理念に日本一の総合士業事務所を目指している。

TOTALグループでは一年を通して採用活動を行っています

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