キャリアコラム
第2回:なぜ「あと1年」が、これほど重いのか
司法書士試験の不合格が続くあなたへ。「撤退」を考える前に伝えたいこと【第2回/全5回】
合格発表を終え、不合格という事実に直面した時、多くの人が「もう1年頑張るか、それともやめるか」という分岐点に立ちます。 司法書士試験における「あと1年」は、単なる365日の追加ではありません。それは、自分の人生をまるごと賭け直すような、気が遠くなるほど重い決断です。
なぜ、これほどまでに苦しいのか。私の実体験とともに、じっくりと向き合ってみたいと思います。
「止まったままの時計」と、進んでいく周囲
私が合格した時は、人生のステージが大きく変わる30代後半という時期でした。 周りから聞こえてくるのは、結婚や出産の報告、仕事での昇進。周りはどんどん「次のステージ」へ進んでいるのに、自分だけが数年前から1歩も前に進めていないような、形容しがたい焦りに襲われます。
「試験に合格しなければ、自分の人生は止まったままだ」 そう思うからこそ、また1年「足踏み」をすることへの恐怖は、喉元を締め付けられるような重圧となります。
孤独を深める「無言のプレッシャー」
受験初期は「頑張って」と声をかけてくれた周囲も、年数が重なるにつれて、次第に試験の話題に触れなくなっていきます。その「気を遣われている空気」こそが、何よりも辛い無言のプレッシャーになるのです。
誘いを断り続けるうちに交友関係は狭まり、合格を最優先にするあまり経済的にも余裕がなくなる。社会から切り離され、社会から必要とされていないのではないかという孤独感。これに耐えながらもう1年机に向かうのは、とても辛いことです。
「積み上げたもの」が崩れる恐怖
司法書士試験の過酷さは、その「飽和感」にもあります。 すでに合格レベルの知識があるのに、記述式のたった一つのミスで不合格になる。すると、またあの膨大な範囲を、新鮮味のないテキストで一から回さなければなりません。
「来年、択一で今年と同じ点数が取れる保証なんてどこにもない」 「また1年積み上げても、本番の数時間ですべてが無駄になるかもしれない」 この「ゼロに戻る恐怖」こそが、再起を誓う受験生の足をすくませるのです。
次回は、長い受験生活を経験した私が考える「あきらめる基準、あきらめない基準」を整理してみたいと思います。
<連載記事の予定>
第1回:「あきらめられない」のは、本気で戦ってきた証
第2回:なぜ「あと1年」がこれほど重いのか(当記事)
第3回:あきらめる基準、あきらめない基準
第4回:合格した私が「一度だけ本気でやめようとした時」
第5回:結論。「あきらめる」のではなく「決める」ということ
※内容・タイトルは変更になる可能性があります
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執筆者

司法書士法人TOTAL
司法書士試験合格者の皆様、司法書士試験受験生の皆様、これから目指そうかお考え中の皆様、司法書士法人TOTALです。
当法人の特徴としては、
<事務所>
事務所は、千葉県船橋市発祥
令和6年9月に丸の内事務所開設
<司法書士資格>
司法書士資格者4名在籍(うち1名未登録)総勢11名(令和6年9月現在)
司法書士受験を奨励・受験生を歓迎しており、現在発表前ですが今年度も複数名受験しています。
実際、受験生から司法書士に合格し、現在事務所の要として活躍している人もいます。
司法書士会の配属研修も、複数回受け入れ実績あります。
司法書士試験以外にも、行政書士試験、土地家屋調査士試験に挑戦するなど勉強熱心な人が多いです。もちろん一般事務が得意な方も歓迎です!
<主要業務>
主要業務は、登記業務
不動産登記と商業法人登記をバランスよく受託しています。
どちらかに特化している事務所が多いと思いますが、両方それなりの件数を扱っている事務所は少ないのではないかと思います。
<事務所方針>
事務所方針として、きめ細かく、丁寧迅速に高品質なサービスを提供し、信頼される事務所、所員であることをめざしています。
個が輝きながら、一人で背負わず組織で仕事をします
<メッセージ>
働き方は様々だと思いますが、私たちの事務所ならではの比較的柔軟な対応ができる可能性があります。実務経験を積みたい方は、是非お気軽にお問い合わせください。
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