会計事務所は新卒ではいるべきか、中途入社が良いか

2013年09月12日高橋

Q, 会計事務所は新卒ではいるべきか、中途入社が良いか

 

A,どちらとも言えません。新卒の切符が使えるのは1回だけです。
組織に属した経験は税理士になる場合にも役に立つので 迷うようなら一般企業に就職した方がいいかもしれません。当事務所でも転職組の方がはるかに多いです。
一般企業に入るメリットは

 

ビジネスマナー
社会人としての常識が身に着く
組織で働くということを体感できる

 

こわい話ですが、会計事務所の仕事は自己完結型のため研修等がないと、ビジネスマナーがない人もいます。当事務所では入社時に本を読んでもらうとともにOJTで覚えていってもらいます。
税理士になるという「強い意志」がある場合には最初から会計事務所に入ったほうが効率的です。
会計人は専門職です。職人的な意味での必要な知識・技術の習得に私で5年くらいかかりました。
一般企業出身で経理経験・受験知識だけで独立する方がいますが 厳しい言い方かもしれませんが専門家を甘く見ていると思います。
経験を積まずには一流の税理士にはなれません。
独立前には会計事務所に数年は在籍してください。
私は他の職を経験せずに会計事務所に入りました。
他の仕事に就職したら、モチベーションが続かず 税理士にはならなかったような気がします。

 

当法人は社会人経験がない人を採用しますが それでも30人中9人です。
新卒を育てようという事務所は少ないです。
育成期間中は明らかに事務所は持ち出しです。
数年でやめられると割に合いません。 新卒の採用は中途採用以上に潜在能力と長くがんばる強い意志が必要になります。

この記事の執筆者

高橋 寿克

税理士法人TOTAL 代表社員税理士 高橋 寿克

千葉県船橋市生まれ。農家の12代目。税理士・行政書士・CFP®・医業経営コンサルタント。
開成高校、早稲田大学政治経済学部卒。
1999年 高橋寿克税理士事務所を開設。現在は全国16拠点に拡大したTOTAL Groupの代表として、税理士法人をはじめ、司法書士法人、社会保険労務士法人、行政書士法人を擁する。
徹底した業務の標準化やクラウドシステム(マネーフォワード、freee)活用で業務効率化を推進。「あなたと共に歩み、あなたと共に成長したい」を理念に日本一の総合士業事務所を目指している。

TOTALグループでは一年を通して採用活動を行っています

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