大学院卒・社会人経験なし 会計事務所への就職

2008年04月01日高橋

  • 税理士事務所への就職を諦めながらも資格取得に励んでいる受験生です。
    ・公務員試験・他の国試を目指し諦めました
    ・簿財受験中(来年夏こそはW合格できるかと)
    ・実務経験は金融機関事務が1年のみのフリーターです
    ・都内国立大学、修士課程修了による税法3科目免除
    ・語学力(英語)多少有ります。使って仕事をしてみたいです
    就職を可能とするためにはどのような職種・事務所を希望するとよいでしょうか?アドバイスお願いします。

 

A個別の質問は、正確な状況がわからないと適切に回答できないので不適切な答えになる可能性があります。
また、私は会計事務所の経営者で他業界については
一般的な知識しか持っていませんので
会計事務所の就職に絞って書かせていただきます。

 

大学院卒35歳以上で、社会人経験がほとんどないと
履歴書の段階で多くの事務所が門前払いでしょう。

 

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おそらく、一番ネックになるのはヒューマンスキルが低い、協調性にかける人間と思われることです。
子育て経験があれば多少プラス評価されます。

 

仕事が出来るかどうかは
若い、可塑性があるうちはポテンシャルで評価されますが、35歳以上になると、それまで何をしてきたかで評価されるのです。
そこまできちんと働いていないので評価が低いのです。

 

当税理士法人でも30代半ば以上の中途採用は
会計事務所経験がある方を最優先で採用します。
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それでも会計事務所を目指すならまずは簿財に合格しましょう。
税理士有資格者になりますし、2年は勤めるだろうと期待され評価する事務所も出てきます。
最大手や零細以外なら、素直で、謙虚で、会話がスムーズなら採用されるでしょう。

 

うちでも来夏の簿財試験後なら書類審査は通る可能性が高いと思います。
実際、40前後の税理士事務所未経験だった有資格者はいます。

 

残念ながら英語が生かせる可能性は高くはないでしょう。
英語が必要なのは一部の例外を除くとBIG4等の最大手に限られます。
激務に耐えられる、若い方しか採用されないでしょう(法人税も必要です)。
外資系の採用は、資格と経験を評価するので経験がないと厳しいでしょう。
院卒なら英語は出来るでしょう。
TOEIC850以上なら他業種に行きましょう。700以下なら英語をあきらめた方が早いです。

 

試験に合格したらどこに「青い鳥」がいるのか探すより、まずはどこかにもぐりこみ、一生懸命働くことをお勧めします。
(待遇が悪くても、派遣系でないところに限ります)

 

どんなつまらなそうな仕事でも5年やればその価値がわかるはずです。

 

お金を稼ぐことの大変さを理解し、
社会に貢献することの喜びを味わってもらいたいと思います。

 

本気で働いて初めてわかることもあると思います。

この記事の執筆者

高橋 寿克

税理士法人TOTAL 代表社員税理士 高橋 寿克

千葉県船橋市生まれ。農家の12代目。税理士・行政書士・CFP®・医業経営コンサルタント。
開成高校、早稲田大学政治経済学部卒。
1999年 高橋寿克税理士事務所を開設。現在は全国16拠点に拡大したTOTAL Groupの代表として、税理士法人をはじめ、司法書士法人、社会保険労務士法人、行政書士法人を擁する。
徹底した業務の標準化やクラウドシステム(マネーフォワード、freee)活用で業務効率化を推進。「あなたと共に歩み、あなたと共に成長したい」を理念に日本一の総合士業事務所を目指している。

TOTALグループでは一年を通して採用活動を行っています

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