キャリアコラム
第3回:あきらめる基準、あきらめない基準
司法書士試験の不合格が続くあなたへ。「撤退」を考える前に伝えたいこと【第3回/全5回】
「このまま受験生活を続けていいのだろうか」
そう迷ったとき、多くの人は模試の点数や本試験の結果を見て判断しようとします。しかし、何年も受験生活を送った私の経験からすると、点数だけを基準にするのは危険です。
続けるべきか、それとも退くべきか。
今回は、私の反省も含めた「4つの判断基準」をお話しします。
点数よりも「無駄な時間」が残っているか
まず目を向けるべきは、点数そのものよりも「その点数をどんな状態で取ったか」です。
もしあなたが、生活の中でまだ無駄な時間(勉強に充てられる時間)を残している状態で、基準点付近の点数が取れているなら、可能性は十分にあります。「まだ伸びしろがある」ということです。
逆に、「生きていくために最低限必要な時間以外、すべてを勉強に注ぎ込んだ。これ以上は絶対に無理だ」という手応えがあるにもかかわらず、基準点に遠く及ばないのであれば、勉強方法が根本的に間違っているか、あるいは撤退を視野に入れるタイミングかもしれません。私が合格した年は、まさに「これ以上勉強することは不可能」と言い切れるほど、空いている時間は全て勉強にあてていました。
「人間らしい生活」の限界を超えていないか
私は受験生活の初期には明確なデッドライン(期限)を設けていませんでした。それが長期化を招いた最大の原因だと痛感しています。
交友関係は極端に狭くなり、人間として普通の生活が送れず、心はどんどんすさんでいきました。結果的に合格できたから良かったものの、一歩間違えれば、ただ「廃人のような生活」を長引かせただけになっていたかもしれません。
一部の天才を除き、司法書士試験に「普通の生活」を送りながら合格するのは極めて困難です。だからこそ、家族との生活に大きな支障が出たり、経済的な限界が見えたりした場合は、「まだ人生の後戻りができる時点」で撤退する勇気も必要です。
「強い動機」と「合格後の自分」が描けるか
「あなたはどうして、司法書士になりたかったのですか?」
この問いに対して、自分なりの強い動機が返ってきて、合格後に輝いている自分の姿をはっきりと想像できるなら、絶対にあきらめないでほしいと思います。その想いこそが、最後の壁を突き破るエネルギーになるからです。
厳しい現実:「受験が惰性」になっていないか
しかし、もしあなたの本音が「なんとなく、他にやりたいことがないから」「長年続けすぎて、受験が趣味(ルーティン)になってしまっている」のだとしたら、今すぐにでも撤退するべきです。
人生の時間は限られています。そして、一度失った時間は、どんなにもがいても二度と返ってはきません。その貴重な時間を、惰性で消費してしまうことほどもったいないことはないのです。
どんなに「なりたい自分」が明確でも、不合格の通知を見るたびに、心はすり減っていくものです。合格した今だからこそ言えますが、私も決してずっと強い人間だったわけではありません。
次回は、合格した私が「一度だけ本気でやめようとした時」の記憶を紐解きます。 「もう限界だ」と思ったあの日、何が私を再び机に向かわせたのか。綺麗事なしの実体験をお届けします。
<連載記事の予定>
第1回:「あきらめられない」のは、本気で戦ってきた証
第2回:なぜ「あと1年」がこれほど重いのか
第3回:あきらめる基準、あきらめない基準(当記事)
第4回:合格した私が「一度だけ本気でやめようとした時」
第5回:結論。「あきらめる」のではなく「決める」ということ
※内容・タイトルは変更になる可能性があります
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執筆者

司法書士法人TOTAL
司法書士試験合格者の皆様、司法書士試験受験生の皆様、これから目指そうかお考え中の皆様、司法書士法人TOTALです。
当法人の特徴としては、
<事務所>
事務所は、千葉県船橋市発祥
令和6年9月に丸の内事務所開設
<司法書士資格>
司法書士資格者4名在籍(うち1名未登録)総勢11名(令和6年9月現在)
司法書士受験を奨励・受験生を歓迎しており、現在発表前ですが今年度も複数名受験しています。
実際、受験生から司法書士に合格し、現在事務所の要として活躍している人もいます。
司法書士会の配属研修も、複数回受け入れ実績あります。
司法書士試験以外にも、行政書士試験、土地家屋調査士試験に挑戦するなど勉強熱心な人が多いです。もちろん一般事務が得意な方も歓迎です!
<主要業務>
主要業務は、登記業務
不動産登記と商業法人登記をバランスよく受託しています。
どちらかに特化している事務所が多いと思いますが、両方それなりの件数を扱っている事務所は少ないのではないかと思います。
<事務所方針>
事務所方針として、きめ細かく、丁寧迅速に高品質なサービスを提供し、信頼される事務所、所員であることをめざしています。
個が輝きながら、一人で背負わず組織で仕事をします
<メッセージ>
働き方は様々だと思いますが、私たちの事務所ならではの比較的柔軟な対応ができる可能性があります。実務経験を積みたい方は、是非お気軽にお問い合わせください。
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